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実りの秋6 [食品]

PCから遠ざかってしまいました。

病気ではありません。

あらゆる仕事との戦いでした。

一段落したときは疲れが出て体ばかりか、脳も動かず、目も開かず、ただ茫然……。



秋の収穫の真っ最中に義兄の問題が浮上していたのです。

義兄は8日、私の誕生日でもあり、皆既月食の夜でもあり、その日の夜、天を目指して去ってしまいました。

一昨日、葬儀も済ませて精神的には開放感を感じてます。



義兄は10月半ば、転倒して整形外科へ救急搬送。

姪は何か有るたび「叔母さん、叔母さん」と 一番先に我が家へ連絡がくる、私たち夫婦も搬送先の病院へ駆け付けた。

その日、色々の検査で大腿部の骨に2本の亀裂の入ったことが分かり、ギブスを掛けられてしまった。

整形外科病院なので、他の治療のある人は入院できず、家へ帰っても1人で歩けず、トイレも行けない状態。

介護者が必要なのに、自宅へ帰っても介護者が居ない。

姪は会社の事務担当、売上支払い全部1人でやっているため休むわけにもいかず!

姪は「水害で有給休暇は全部使ってしまった」、とも言って困っていた。

義兄はガン治療で定期的に総合病院へ行っていた、ガン治療をしている病院で訳を話し総合病院へ入院させてもらいホッとして帰宅です。

その日は搬送先の病院、入院先の病院、と朝家を出て、帰宅は午後6時でした。



歩けない義兄を見て、柿収穫時に何か起こらないと良いが……柿の収穫も色で判断、早すぎても遅すぎても良くない。


また雨の日は出来ないし、収穫したら直ぐ処理にかからないといけない、鮮度が美味しさを保つので放置は出来ません。



入院して2週間「足もリハビリに入った、個室じゃなく4人部屋へ移動」と姪が話し喜んでいた。

そんな矢先、「食欲がない、今月に入ってから殆ど食べない」と病院側から連絡。

その時から悪い予感、柿の収穫と重ならないと良いが……。

病院側から「親族で延命治療をやるかやらないか相談するように……」そんな連絡。

年齢は89歳、集まって延命治療はしないことに決めて、姪は書類を提出。



それからが大変。


いつ連絡が来ても良いようにスマホを腰に下げて柿の収穫。


数千個もぶら下がっている柿の収穫です。

これは、我が家の分、収穫した柿を渋抜きかけます。
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これの前に500個ほど欲しい人に上げてきました。
毎日柿の処理が終わって「今日も緊急連絡が無かった」と床に入る。




渋抜きは、こんな風に並べて度数47度の焼酎で渋抜きします。
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その他に、こんな夜なべ仕事。

皮を剝いて干し柿作りです。
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収穫するときヘタの切り方を干し柿用にカットです。
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干し柿用も、干し柿を作りたい人に50~60個づつ8~10人に分けてあげた。




柿は30キロの米袋に入れて、
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どれくらいの柿が入るか数えてませんが、袋の口まで入るだけ詰めて配って上げた。
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我が家の2回目の柿です、渋を抜いて毎年待っている人に送ります。
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義兄の騒ぎが気になり、寝ても居られず真夜中に処理を始めた。

電話を側に置きビクビクしながら作業です。




干し柿も、収穫するたび夜なべ仕事。
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早朝に起きて紐で結んでぶら下げた。




干し柿を作りたい人にもこんな風に仕立てて数百個収穫してあげた。
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義兄は我が家の柿が終わるのを待っていたように、終わった夜から怪しくなってきた。

姪のスマホで早朝に起こされたり、疲れで爆睡の時間に起こされたり……。


8日の夜、旅立ってあちらの世界へ逝ってしまいました。


全てが終わって放置だった庭の散策、ハマナスの実が艶々と目立ってました。
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この時期のハマナスの実は種になり真っ黒なんです。
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お洒落だった義兄を思い浮かべて……。
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花器に生けて忙しかった日々を想い出してます。
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留守中に、たくさんのご訪問ありがとうございます。


またお越しください。
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